17歳
「友香はやっぱりその色が似合うね」
私は麻衣みたいに可愛いタイプじゃないから、ピンクは似合わないと思ってブルーを選んだのだ。
「うん、麻衣はやっぱピンクだよね」
麻衣は特に返事をしなかったけど、自分でもわかっているはずだ。
そんな私にないものを持っている麻衣が、たまに羨ましくなる。
「今日は何時間歌おっか?」
「とりあえず2時間でいいんじゃない?」
学校前から出ているバスに乗って、いつものカラオケに着いた。
この辺りの学生はたいていこのカラオケに来るから、放課後はいつも学生で溢れ返っている。
1番人気の機種が空いていなくて、仕方なく別の機種を選んだ。
麻衣が歌うのは最近私たちの間で流行っているゴイステ。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
部屋を出てトイレに向かおうと廊下の角を曲がった時、見覚えのある女の子が待ち合い所にいるのが見えた。
小柄で大塚愛にちょっと似ている。
元彼、誠司の浮気相手だった。
となりにいるのは…誠司だ。
あの二人…まだ続いてたんだ…
誠司のことは忘れたつもりでいたけど、実際二人が一緒にいるところを見ると泣きそうになった。
私は麻衣みたいに可愛いタイプじゃないから、ピンクは似合わないと思ってブルーを選んだのだ。
「うん、麻衣はやっぱピンクだよね」
麻衣は特に返事をしなかったけど、自分でもわかっているはずだ。
そんな私にないものを持っている麻衣が、たまに羨ましくなる。
「今日は何時間歌おっか?」
「とりあえず2時間でいいんじゃない?」
学校前から出ているバスに乗って、いつものカラオケに着いた。
この辺りの学生はたいていこのカラオケに来るから、放課後はいつも学生で溢れ返っている。
1番人気の機種が空いていなくて、仕方なく別の機種を選んだ。
麻衣が歌うのは最近私たちの間で流行っているゴイステ。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
部屋を出てトイレに向かおうと廊下の角を曲がった時、見覚えのある女の子が待ち合い所にいるのが見えた。
小柄で大塚愛にちょっと似ている。
元彼、誠司の浮気相手だった。
となりにいるのは…誠司だ。
あの二人…まだ続いてたんだ…
誠司のことは忘れたつもりでいたけど、実際二人が一緒にいるところを見ると泣きそうになった。