THE CANCEL


たるそうに、歩を進める

門を潜ろうとした瞬間



ドンッ



何かが俺にぶつかり、すごい勢いで俺が来た方とは逆方向へ走り去っていった

突然の出来事に反応出来ず、その姿を見送る



だが、



その後ろ姿に見覚えがあることに気付いた

特徴的な髪色





「――ヒロ……!?」





しかし、声が届くわけなく、俺が後を追いかけたのは、既に姿が見えなくなってからだった


畜生……
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