THE CANCEL


『ヒロー! あそぼー!!』


気が付くと、場所が変わっていた

さっきのように、白い空間ではなく、一年前に住んでいた家の中だった


目の前で、満面の笑みを浮かべているのは、五歳になったばかりの美陽

父と母は、近くのソファーに座ってこちらを見守っている

嘉陽の視線に気付いたのか、微笑んで手を振っている


(ウチ、もうそんな歳じゃないよ)


何か、無償に可笑しくなり、手を振ろうとした時






















視界が、




紅く




朱く




赫く






前に広がるのは、

先程まで笑って、動いていた躯


いつの間にか、白い空間になっており、

白の世界に 赫が広がる









突然、何かが顔に降り懸かった



手で、拭うと、

  






赫 赫

赫 赫 赫 赫 赫

赫 赫 赫 赫 赫 赫 赫 赫
赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫赫  

赫 赫 赫 赫 赫 赫 赫


赫 赫 赫














「――ッ、ゔ……ぁ……あ゙あぁああぁぁああああッ!!!」


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