道─新選組の物語─【完結】
「あ、新八さんっ」
襖を開けると新八さんがいた。
「薬の時間だろ?持ってきたっ!」
右手に薬。左手に水の入った湯飲み。
「ありがとぉございますっ!」
私は新八さんから薬を受け取った。
また石田散薬だ・・・
やっぱり苦い。
漢方は二度と飲みたくない。って、夏風邪ひかなきゃいい話か・・・
すると。
「なんか心配事か?」
「なんでそれをっ?」
新八さんにはお見通し。なのかなっ?