道─新選組の物語─【完結】


「そうですか。
あの、土方さん」




「あ?」




「朝食後、皆さんにお話したいことがありますっ」





この場にいた人間は何かを察したのだろう。




一気に空気がピンッと張りつめた。





「分かった」







(朝食後)




「で、話ってなんだ」





私と千嘉は目を合わせた。





「まず、私達を預かって下さりありがとうございますっ」





突然の言葉に頭を下げたことにみんな驚いている。





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