道─新選組の物語─【完結】
「原田さん。助けて下さって本当にありがとうございましたっ!
でも、古高は・・・まさか斬ったりなんて・・・っ?」
ずっと動かない。
「峰打ちだっ!ちょっと強すぎて気を失ってるだけだ。ほら、総司、斉藤。連れてけよ」
「やれやれ。原田君も人使い荒いよね。でも助かったよ。 行こう。斉藤君。
京子ちゃんと原田君も」
「待って下さいっ!」
「喉に異常は・・・ん?ちょっと腫れているな。
これを飲んで下さい」
山崎さんに喉を見てもらっている時に、ある紙包みを渡された。
「薬っ?・・・石田散薬?って土方さんの・・・」