道─新選組の物語─【完結】
「そうか。ま、斬られずに済んで良かったな」
「はいっ。本当に」
「で、土方さん。古高はなんか吐いたか?」
いつもより真剣な顔つきの永倉さん。
「風の強い日を見計らって、京の町を燃やす。だと。ま、古高が捕まっちゃ今日が終止符か?」
つまり、古高が捕まった今、長州は焦っている。そのため今日の夜に長州は会報を開くと、新選組は考えている。
「池田屋か?」
「古高が捕まった今、池田屋は使わないと思うけど」
「ガキは黙ってろよっ!平助っ!」
「新っぱっちゃん!俺を子供扱いしないでよ!!」
平助君・・・