クールな彼氏【短編】
「っあ、あのっ…何であたしの事、知って…?」
そう、おずおずと聞くと男の子はニコリと笑う。
「秘密ですっ」
「へ…」
その言葉に思わず気がぬける。
ひっ…秘密っ!?
思わずポカーンと男の子を見てると、またニコリと笑った。
笑顔、可愛い…。
「俺っ、橘 奏太(タチバナ ソウタ)って言いますっ!
河野先輩っ、友達になって下さいっ!!」
またまた、その言葉に気がぬけて目をパチクリとさせてしまう。
と、友達…っ?
「…あ、うん。別に「良かったーっ!
あ、俺は2年なんすよっ。だから先輩より1こ年下なんですっ!
あ、ちなみにクラスB組っす。」
ペラペラと話す奏太くん。
な、何なんだっ、この子は……。
「あ!先輩っ、メアド教えて下さいっ!」
「え…、あ、はい。」
思わず奏太くんの迫力に負けてしまう。