クールな彼氏【短編】
「ぎゃははっ!
え?真美逹って、まだキスすらしてなかったの?」
「てか、え?好きもなしで、ギューもなし?
…あたしだったら無理ぃー」
「う、うるさいなぁ…っ!」
そう言って笑っているのは、あたしの親友の由希(ユキ)と愛(アイ)。
……あたし、真剣なのにぃっ。
「もうっ!真剣に聞いてよっ」
「だ、だって!
あんたらより、よっぽと小学生のが進んでるわよっ」
そう言って由希はまた笑う。
…しょ、小学生以下……。
その言葉にガクンと肩を落とす。
…最近じゃ、小学生も平気でキスとかするみたいだもんね。
「真美が全っ然、相良くんとの事言わないから、
てっきり恥ずかしくて隠してんのかと思ってたわよー」
愛のその言葉に、更にまたガクンと肩が落ちる。