ラヴァーズ・ゲーム
辛はじんわり痛む肩を押さえ、言葉を失っていた。


自業自得じゃないか。


そうも言いたくなる。


けれど、


彼女の言い分も事実と言えば事実なのだ。


ホレ薬と称して渡したのは、紛れも無い、ただの飴玉。


千里眼の力で見た恋の矢印、元は確証としてあった、両想いという事実。


その手助けの為にと吐いた事もまた、


紛れも無い”嘘”。


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