ラヴァーズ・ゲーム
冗談を言っているんじゃない。


時雨にもすぐに解った。


けれど、


それは禁忌を犯す事。


違法と定められ早数年。


しかもそれは、辛の母がやっとの思いでこぎつけたものだった筈なのに。


「辛・・・」


時雨が息を飲む。


「・・・昔はよく遊びで作ってたぐらいだから、


簡単な事でしょ??」


時雨の頭脳の、ホレ薬を作る事に関して昔から秀でていた事は、誰より辛が知っている。


もう、覚悟を決めたと言う事だ。


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