ラヴァーズ・ゲーム
「・・・・・」


肩にぶつかって行った女子が崇に話し掛けている。


それすら出来ない、自分。


その差を感じながら、舞子は傍観するしかない。


ギュッ


意を決したように、舞子は拳を握り締めた。


手の中の、ホレ薬を、握り締めた。


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