ラヴァーズ・ゲーム
そして、放課後。


いつもならフェンス越しに崇を見ている筈の舞子が、今日は違った。


部活帰りの崇を、待っていた。


「崇ー。またなー」


「おー」


友人と別れ、崇が歩いて来る。


辛と時雨は、


木の上に潜み、神妙な顔で舞子を見詰めていた。


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