ラヴァーズ・ゲーム
4.VIOLATION
「辛さん」


何か悪い事をしていたというわけでもないのに、掛けられた声に身体が強張った。


身に覚えが無い、なんて事も無いのだが。


時雨も一緒にいるのに、自分だけ呼ばれるなんて悪い予感しかしない。


辛は思った。


恐る恐る振り返ると、予想の範疇、辛達の担任の教師が立っている。


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