ラヴァーズ・ゲーム
「そんな事言ってたって最後にはどうせ使うんでしょ?


人間なんて自分勝手な生き物のくせに・・・!!」


辛の顔が歪む。


まるで、自分の方が傷付いているかのように。


辛は身を翻して、空に消える。


「辛ちゃん・・・!!」


舞子が叫ぶけれど、


その場に無情に響き渡るだけだった。


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