王子様は旦那様
あたしのベッドで寝ようとしていた拓斗のお腹にグーパンチをお見舞いした。


「痛ってぇな。何だよ」


「何だよじゃない!何であたしのベッドで寝ようとしてんのよ!!」


「あ?夫婦なんだから一緒に寝るのが普通だろ?ってか、帰った時、言っただろうが」


「いや、冗談かと思ったし…。ってゆーか、まだ夫婦じゃないし!!」


「“まだ”ってコトは、いずれなるんだからいいだろ?」


口の端を上げて、ニヤッっとした。


「〜っ///良くない!!もう、出ってよ!!」


拓斗をベッドから落とそうとするけど、全然動かない。


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