王子様は旦那様
「ゴッホ、ゴッホ。…さっきまで3人で帰んの嫌がってたのに、何でだよ?」


「裏門から帰れば大丈夫じゃないかと思って。あそこ人滅多に通らないし」


「まぁな。でも遠回りじゃねぇか」


「そんなの我慢しなさいよね。男なら」


「はいはい。じゃあ、それでいいんじゃないですか」


拓斗は投げやりぽっく言った。


何よ、その言い方…。


あたしにしては、頑張って考えた案だよ!!


あたしの命が掛かってるんだから!!

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