王子様は旦那様
「ちょっ///離してよ!!///」

思いっきり腕を振るけど、全然離れない。


逆に、ギュッと更に強くなった。


「っ〜///」


あたしはもう抵抗を止めて、顔を伏せながら、神矢君に引っ張られた。




━━━━━━━ーーー


「ちょっと!あたしたちのコトは、秘密なんじゃなかったの!?」



あの後、屋上に連れて行かれたあたしは、腕を思いっきり振って、さっきの言葉を言った。


「それは“婚約”のコトだろ?付き合ってるってコトは、別に言ったていいだろう」



「うっ…。そ、それはそうだけどさぁ…。皆から、女子から何されるか…」


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