王子様は旦那様
あたしは、ヤケクソに


「拓斗!!」


と大声で言った。


あたしの顔は今、真っ赤だろう。
恥ずかしくて俯いていると

「良く出来ました♪」


あたしの頭を撫で撫でする。


「ちょっ///。子供扱いしないでよ!///」


撫でている手を振り払って、顔を上げるとそこには、無邪気でどこか嬉しそうに笑う神、じゃなくて拓斗がいた。


ドキッ
と心臓が跳ねた。


そんな顔もするんだ。

カワイイ…。


今まで見たことのない笑顔だったから、あたしだけが知ってるのかなと思うと、ちょっと嬉しかった。


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