王子様は旦那様
と言われたので、あたしは急いでパクっと食べた。


「…そんな急いで食われると、傷付くんですけど」


拓斗は、苦笑いを浮かべた。

と思っていたら


「まっ、間接キスはしたけどね♪」


ニヤッとした顔になった。


「ゴホッゴホッ」


拓斗の発言にむせてしまった。


「ほら」

そんなあたしを見て、お茶を差し出してくれたので、一口飲んだ。


「プハァ〜。し、死ぬかと思った。」


ハァハァ言っていると


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