王子様は旦那様
クスッと笑った拓斗は


「まぁ、そうだな。母さん、忙しいみたいだし」


「お母さん、何か仕事してるの??」


「うん。親父の秘書やってる」


「拓斗のお父さんって…社長とか?」


「そうだよ。『KAMIYA hotel』の」


えぇー!?ウソでしょ!?
あの、世界でも有名な!?


「そ、そうなんだ…」


何かびっくりし過ぎて、言葉が出ない感じだ。



「そ。だから、母さんは、親父を社長+夫を支えてるから、何かと忙しいみたてぇ」


「へぇ。素敵なお母さんだね!!」


「そうか?仕事が休みの時は、親父とイチャイチャしてさ。マヂ、止めて欲しいよ」


拓斗は、嫌そうな顔をした。
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