王子様は旦那様
━━━━━━━ーーー

着替えて、リビングのソファで、拓斗とテレビを見ていると


「あっ!そうだ、くるみ。恭平君が明日帰ってくるわよ♪」


キッチンから顔を出して、お母さんは言った。


「え!?恭ちゃん、帰ってくるの!?」


パァ〜と笑顔になったあたしの右隣に座っている拓斗が黒いオーラを出しながら、ギロッと見てきた。


うっ…。


あたしはすぐに笑顔を消した。


「うん。それで、恭平君もウチに住むようになったから」

「え!?何で!?」

< 88 / 155 >

この作品をシェア

pagetop