新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「私...って、少しは強くなりましたかね...??」
私は、夜空を見上げて、土方さんに問う。
「ああ。2年前とは比べものにならねえくらいにな。」
「....。」
この前も、ここでこの夜空を二人で見たよね。
ここで話したこと、忘れてないよ。
「土方さんたちは..一生私の憧れです。」
「なんだ、いきなり。」
私は微笑んだ。
土方さんが首をかしげる。
「土方さんたちは..誠の武士だから。」
「...」
「私もいつか、誠の武士になるために頑張ります。」
「..そうだな。..頑張れよ。」
土方さんが私に微笑んでくれた。
あ..れ??
土方さんって..こんな風に笑うっけ..??
その笑顔にドキッとしてしまう私。
好きってキモチが..溢れる。
「土方さん..」
「ん??」