新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「報告…、よ。」
「…報告…??」
報告…、って何の??
私は首をかしげた。
花見ちゃんの顔は、見るだけで寒気がする。
なんてゆーか…、何かたくらんでるっぽい顔。
嫌な予感…!!
「花見ねぇ、もうちょっとでぇ、土方さんに『告白』しちゃおーと思って。」
「こ、告白ぅぅ!??」
私は目を丸くして叫んだ。
そんな私の口を、花見ちゃんが手で覆う。
「…んぐっ…!!」
「そんな大声で叫ぶんじゃねぇよ。」
「…ふぁ、ふぁふぁふぃまふぃた…!!(わ、わかりました)」
あまりの怖さに、ただただ怯える私。
花見ちゃんが手を離すと、続きを話し出した。
「だから、真珠も急いだほーがいいよぉ??ぼーっとしてたら、花見が土方さんとっちゃうもん。」
「そ…、それは駄目っ…!!」
「なら頑張りなさいよ。花見はこれまで以上にアタックしていくつもりだから。」
「…は、…はい。」
花見ちゃんは、私の頭を子犬のように撫でると、部屋を出てった。
顔を真っ青にする私。