新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
そ…、んな…!!
無理無理無理無理、絶対に無理だってば!!
「…告白…なんて…。」
『頑張りなさい』なんて言われても、なにをどーすればいーのやら…。
恋を全く経験したことがない私にとって、難しい問題だった。
なんたって、これが私の初恋なんだから。
人を好きになるっていう気持ちを初めて経験した。
それとも、告白しろ、…て意味??
それ以外、考えられない。
でも、土方さんを花見ちゃんにとられちゃうのもヤだし…。
「なんのことっ??『告白』って。」
「ぬぁぁあっ!??」
部屋の外から聞こえる声。
私は体を固ませた。
もしかして…、今の全部、聞かれてた!??
バクバク鳴る心臓を抑えて、私はゆっくり障子を開けた。
そこにいたのはーー…。