新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
私はそれからずっと、部屋にこもりっぱなし。
ゲームとか、携帯とかテレビなんてないし。
「本当にここで…岸辺 豊太郎を斬れるのかな…??」
不安になってきた私は、立ち上がり、外に出た。
ため息をつくと同時に、床に腰をかける。
ここの庭は見てると、心が安心するな……。
「……っと、こんなとこで何してんのさ。」
「あ、すみませんっ!!!」
私の後ろに、誰かが。
私は立つ上がって、頭を下げる。
「別にいいんだけどさ。…ところでさ、何で君って壬生浪の一員になりたいって思ったの??」
「……え…と…。」
私はその人に、今までのことを話した。
話し終えると、その人が爆笑する。
「なんだか作り話みたいに聞こえるなぁ。都合のいい話だね。」
「作り話なんかじゃありませんっ!!」
私は必死に言った。