新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
私は歩きながら、男の人に声をかけた。
「あのー…。お名前…は??」
「【沖田 総司(オキタ ソウジ)】。」
「沖田さん…ですか。」
私はチラッと、沖田さんの方を見た。
ちょっと緩めの服装に、丸っこい目。
意外と体はがっしりしてて、笑顔がとても似合う。
「ここが道場。暇ならいつでも稽古に来な。」
「あ、はい。」
私と沖田さんが話していると…
「お前、総司と稽古すんのか??」
「はい…一応。」
「総司には勝てねーよ。こいつは天才だからな。」
「やだな、藤堂さん。俺はまだまだですよ。」
「そうかぁ??」
私は2人の話についていけなくて、オドオドしてた。
2人の会話が終わると、私が口を開いた。
「お名前ー……」
「おぅ。俺は【藤堂 平助(トウドウ ヘイスケ)】。」
「藤堂さん…。これからよろしくお願いします!!」
「ああ。」