新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「嘘っ!!なんで佳代ちゃんがここに!??」
「真珠ちゃんもなんでここにいるのっ!??」
それから、二人は庭を眺めて話し合ってた。
私はパパの仇を討つために、壬生浪士になったこと。
土方さんに助けられたこと。
佳代ちゃんにすべて話した。
佳代ちゃんは熱心に聞いてくれた。
「…そんなことがあったんだ…。それで壬生浪士に…。」
納得したように、佳代ちゃんは大きく頷いた。
私は身を乗り出して、佳代ちゃんに問う。
「ところで、佳代ちゃんはなんでここにいるの??」
「私はずっと前からここにいたのよ。」
「壬生浪士なの…??戦ったりするの…??」
「うーん…。刀は持ってるけど。家事が中心かな??小さい頃、道場にも通ってたし。」
「……へー……。」
い…意外…かも…。
佳代ちゃんって、見るからに女の子っぽくて、優しくて…
男にモテるタイプかと思ってた…。
「じゃあ土方さんが、女隊士がいるって言ってたのは…」
「私のことよ。…でも、あともう一人いるけどね。」
「どんな子なの??」
「…あんまり関わらないほーがいいと思うよ」
「…え??」
私は首をかしげた。
関わらないほーがいい…って??