新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「いつもああなのよ。一くんたら。」
「……。」
名前で呼び合うんだ。
相当仲がいいんだな…。
「夕飯…手伝わなきゃいけないの??」
「そりゃ当たり前!!料理は普通、女がやるものでしょ??…まぁ一くんも料理するけどね。」
「そっか…」
私…料理したことない 。
仕方も…誰かがしてるとこも見たことがない。
そんなことを話してると…。
「ちょっとぉ!!二人して何、一くんにベタベタしてんのよぉ!!」
「……へ??」
アイドルのような可愛くて高い声が響く。
私は固まった。
…もしや花見ちゃん!??
佳代ちゃんも「げげっ」というような顔をしている。
「一くんは花見が一番狙ってる人なんだからねっ!!花見の恋の邪魔しないでくれるぅ??」
「は…。は…??」
私は声のする方を見た。
クルクルの髪にパッチリおメメ。
まるでアイドルのように可愛かった。