新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「まぁ貴方たちがどんなに頑張ったって、一くんは私のことしか見てないけどね。」
「あ…あの…」
「それに私の可愛さにはかなわないと思うしぃ??まぁドンマイよ、ドンマイっ!!」
う…わ…
この子ほんとしゃべる子だーっ!!
しかもナルシストだし、勘違いしてるし。
「あのーっ!!!」
思わず大声を出してしまった。
このまま止めなかったら、花見ちゃんの話は一生続くと思ったから。
「…あらぁ??新入りさん??」
「はい!!金森 真珠です!!」
「あらそ。あたしは花見。」
「よろしくね!!花見ちゃん!!お互い頑張ろっ」
「ふんっ。あたしは恋にしか興味ないから、あんたなんかと遊んでる暇なんかないけどぉ」
「……。」
私は呆れて黙り込んだ。
花見ちゃんって…想像してたのと全然違う!!
「…ところで花見ちゃんって、女隊士??」
「一応ねっ。剣には自信あるわよ。また今度稽古でもしましょうよぉ」
「え…。いいけど…。」
私と花見ちゃんが話してると…
「ねぇ、真珠ちゃん。夕飯の支度しなきゃ。」
と佳代ちゃんが。
私たちは慌てて走り出した。
「花見も夕飯の支度するぅ」