新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
第二巻
───「お前に巡察に出ることを許可してやる。今日は確か…二番組が巡察だったな。二番組と一緒に行動しろ。」
「ありがとうございます!!!」
あれから半年たった今。
よく道場で稽古をしていた私を見た土方さんは、私に巡察に出ることを許可してくれた。
巡察っていうのは、今でいうとパトロールみたいなもの。
私は待ってましたというように、深く頭を下げた。
(巡察…どんなのかは詳しく知らないけど、緊張する…!!)
「もし敵がいたら迷わず斬ること、わかったか??」
「…は、はい。」
私の心が少ししぼんだ。
ちょっと自信をなくしてしまったから。
(人を斬る…か。)
私にできるかな…。
ううん。
精一杯頑張らないと!!
私はほっぺをバシバシっと叩いた。