君だけを
第二章~隣の椎名さん。~

無事始業式は終わった。

クラス替えが張り出されるのを見にいかなきゃ。

「春樹~俺みちゃった~」

「あ、光!」

大親友の中原光)(ナカハラヒカル)が話しかけて来た。

「見たって....なにを?」


「とぼけたって無駄やで!朝かわええ女の子と
来てたやん!何なん?彼女?いつできてん!
紹介してぇやー!」

「えっとー....話ぶっ飛びすぎ(笑)
全然彼女じゃないよ。」

そんな他愛もない会話をしながら

クラス替えの表を確認する。

えっとー

C組....か。

「春樹!俺ら同じクラスやん!やったな!」

「あ、まじ?」

僕の学校ではクラス替えの日にもう席替えを済まされている。

出席番号順とかではないのだ。

座席表で自分の名前を探す。


(あっあった....!隣は...椎名?しいなさん?)

とりあえず僕は席に着く。

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