【完】スーツの彼氏×制服の彼女


「菜摘さんとは付き合ってない…俺たちは付き合っていたけど…今は違う……俺の責任で
和馬兄は死んだ…だから菜摘さんと舞ちゃんには償わないといけない義務がある…」



「晃生さん……!?」



晃生さんの瞳は激しく揺れていた。


そして私の両肩に手を乗せる。

そのまま…強引に胸元に引き込まれた。



「……俺も…由真ちゃんが…スキだ…」



私も晃生さんの背中に両手を廻す。



晃生さんの肩越しから霞のかかった満月が見える…



私の瞳も涙で霞み……いっそ満月の姿が儚げに映った。




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