君と僕のボーダーライン
突然現れた境界線

004



日曜日、初めて再婚相手とその子供、私とお母さんの4人で初めて顔を合わせることになった。

詳しくは聞いたことないけど再婚相手の子供は私と同い年の男の子


家も近いって言ってたからまさかうちの学校の子だったらどうしよう、とかあり得もしないことを考えていた


でも世間は狭いっていうし…


私はけっこう男子とは話すけどこれといって仲が良い人はいない

お母さんの再婚を台無しにしたくないから仲良くやっていきたいけど、内心は不安で一杯だった



「こんにちは」


ちょっと高級そうなレストランの個室

相手はもう来ていたみたいで扉を開けるとお母さんが挨拶をしていた

それに続いて部屋入り私も一礼する


二つの耳慣れない声の挨拶が聞こえて少し違和感を覚える

なんだろう、耳慣れはしてないけど、聞き覚えのある声が混ざっていたというか…


ゆっくりと顔を上げると、そこには想像もしていなかった人が立っていた。


嘘だ、

でも脳が認識し間違えるはずがない


それはずっと私が追い続けてきた人


見間違えるはずがない


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