君と僕のボーダーライン


翌日、重い足取りで学校に向かった

食事会では結局、私はほとんど喋らなかった


ましてや高杉くんとは最初意外目も合わせなかった。

ご飯も喉を通らず、家に帰っても眠れないまま、朝を迎えた


「おはよう」


『え…あ、おは、よう』


のたのたと靴箱で靴を履き替えていると、不意に声をかけられる

顔を上げると高杉くんが立っていた


たどたどしく挨拶を返して、また上げた視線を落とす

ドキン、と跳ねる心臓はこの前と同じで、私に高杉くんが好きなんだと教えてくれる。


たとえ義理でも兄妹になるのに

こんな気持ちいつまでも抱いてたら駄目だ…


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