空色恋愛
私はあの空を見た
「空が好き」
私がそう言いだしたのは、小学校に
入学してすぐのこと。
ある空を見て空が好きになった。
晴れ渡ったきれいな空に
1つのきれいな虹があるそらだった。
私はその空に憧れた。
小さい頃から、人見知りすることなく
体型は丸型でクリクリ目をもつ私が
“藍原 彩”と言う1人の人間だった。
女子高生になってから私は変わった。
体型も気にしてダイエットを始め
そして・・・
「空が好き」なんて言わなくなった。
私の中で空はなんでもない存在になり、
あの日の空は私の中から存在を消しかけて
いた。
最近見た空は?って聞かれると雨の日に
止まないかなって思いちらっと
見ただけだった。
初めて恋人ができたのは女子高生に
なって1ヶ月が過ぎた頃のこと。