狂想曲
「今度さぁ、3人でゆっくり飯でも食おうよ。あ、じゃなくて、4人だな。奏のカノジョも呼んで」
キョウはカノジョとかいないの?
と、聞こうと思ったけど、今はやめといた。
「俺さぁ、律に話したいこと、たくさんできたんだよ。聞いてほしいことも、山ほどある」
「うん」
「つーか、泣くなよな」
私が涙を拭ったその時だった。
2階の窓が開き、「おーい!」と私たちを呼ぶ声が。
顔を覗かせていたのは、ケラケラと笑う百花とレオ、そして怒った顔の奏ちゃんだった。
「いつまでそこで話してんのさぁ?」
「俺らの結婚式がメインだってこと忘れてなーい?」
「おい、キョウ! 律に余計なこと言ってないだろうなぁ?」
口々に言う3人。
私とキョウは顔を見合わせて笑った。
「行こうぜ。今日はとりあえず、全部抜きにして、楽しもう」
「だね」
私とキョウは歩き出す。
青い空。
形を変えながら流れる雲。
私たちそれぞれが、過去と未来を仕切り直す日。
END
キョウはカノジョとかいないの?
と、聞こうと思ったけど、今はやめといた。
「俺さぁ、律に話したいこと、たくさんできたんだよ。聞いてほしいことも、山ほどある」
「うん」
「つーか、泣くなよな」
私が涙を拭ったその時だった。
2階の窓が開き、「おーい!」と私たちを呼ぶ声が。
顔を覗かせていたのは、ケラケラと笑う百花とレオ、そして怒った顔の奏ちゃんだった。
「いつまでそこで話してんのさぁ?」
「俺らの結婚式がメインだってこと忘れてなーい?」
「おい、キョウ! 律に余計なこと言ってないだろうなぁ?」
口々に言う3人。
私とキョウは顔を見合わせて笑った。
「行こうぜ。今日はとりあえず、全部抜きにして、楽しもう」
「だね」
私とキョウは歩き出す。
青い空。
形を変えながら流れる雲。
私たちそれぞれが、過去と未来を仕切り直す日。
END