相愛傘
見つめ合う
幼なじみ
「うーん!今日もいい天気!」
空は快晴。雲一つとない。
季節は春だから、もうすごく気持ちいい。
あ、挨拶が遅れました。
この物語の主人公、羽生 楓です!
私立桃山田高校1年生なりたてホヤホヤですっ!
「よろしくねっ!」
「何キモいポーズまでとってんの?一人で。」
「あ、みーくん。おはよー」
今悪態をついてきたのは(しかし華麗にスルー)隣の家に住む、藤島 湊。
あたしはみーくんって呼んでる。
同じ桃山田高校1年生。あ、クラスも一緒。
「よし、学校行こっ」
「はぁ…なんでそんなテンション高いんだよ……」
「JKだよ!?花のっ」
「あーはいはい」
そう言いながら二人で駅まで行く。
それは、小学生のときから変わらない。
…今までずっと?って?
そうなんです。普通は有り得ないみたいだよね。
でも、あたしたちからしたら、今更バラバラに行く方が有り得ないよ。