貴女は僕の運命の人ではありませんでした
「彼氏がコーチしてるの!!」
「..あ..そうなんだ...」
彼氏いるんだ・・・そうだよなぁ・・・いるよなぁ。
「さぁて...行こうかな」
そう言いながら“彼女”は洗ったペットボトルを袋に入れた。
ここから、俺にはあまり記憶がない。
でも。これで“彼女”と最後になるなんて嫌で・・・
また、“彼女”に逢いたくて・・・
“彼女”と繋がっていたくて・・・
「あ..あの!!よかったら、野球の話...いろんなチームの情報とか知りたいし...
連絡先教えてもらってもいいかな?!あ..彼氏いるからダメか...」
・・なんて事を発してした。
“彼女”は少し驚いた顔をしたけど、すぐにまたあの笑顔で言った。
「うん!いいよ!!色々教えてね!!」
“彼女”の携帯はスマホで、赤外線通信じゃなくて、“彼女”の連絡先のQRコードを俺が読み取った。
「じゃぁ、そろそろ行くね!あ..後で連絡先の登録したいからメールしといてね!」
「あ..うん!!わかった!!すぐにメールしとく!!」
“じゃぁねーー!!”と、ペットボトルの入った袋をブンブンさせながら、“彼女”は帰って行った。