貴女は僕の運命の人ではありませんでした



会社を出てすぐにトモに電話をする。





「...あ!もしもし?俺!今会社出たから!後...30分くらいで迎えにいけると思う!」




「うん!わかったよ♪じゃぁ、近くなったらワン切りして?」








電話を切る頃には車に乗り込んでて、急いでスーツから私服に着替える。






ハンドルを握り・・・






「よしっ!!」






気合を入れてトモの元へと向かった。





俺は、この京都旅行にかけていた。


この旅行で・・・トモにちゃんと告白する。


ちゃんと自分の気持ちを伝える。


今みたいな曖昧な関係をどうにかしたい。


ズルイかもしれないけど、俺に傾きかけてるトモの気持ちを掴むにはこういう旅行・・とかのイベントが絶好のチャンスだと思っていたから・・・







絶対に・・・トモの中を俺でいっぱいにしてみせる。


そう決めていた。
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