貴女は僕の運命の人ではありませんでした
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その日の夜。
実家の自分の部屋のベッドでゴロゴロ。
未だに返信がなく、段々落ち込む俺。
実は俺の事鬱陶しいんじゃないか・・・?
もしかして、彼氏と一緒だから返信できないとか・・・?
っつうか、いいなぁ、彼氏。
智香さんと一緒に居れて。
智香さんに触れる事が出来て・・・羨ましい。
そんな事を思っていると、「ピロロロロロ」とサイドテーブルの上の携帯が鳴った。
多分、コンマ何秒の世界・・位の速さで飛び起きて、携帯を確認する。
「...は?!?!ふざけんなって...マジで...」
思わず口から出てしまう。
メールの相手は純で、“今からかえりまぁす!今日忙しくてメール出来なかった!!ごめんね!大好きたかちゃん!”と。
俺は返信する事もなく、「待ってるのはお前じゃねぇーーし...」そう呟いて、携帯をそのままラグの上に投げた。
一瞬。純の顔が頭をよぎる。
「......返信だけしとくか...」
“お疲れさん!俺は疲れたから寝る!おやすみ~”
するとすぐに返信有り。
“え?!もう寝るの?!早くない?!ちょっとだけ電話したいんだけど!!”
・・女のこういう所がウザイ。電話なんて何が楽しいんだよ・・・
“わりぃ、マジで疲れてるから”
・・・疲れてるなんて嘘だけど・・・
そう返信して、またすぐに携帯が鳴った。