貴女は僕の運命の人ではありませんでした
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さすがに連泊ともなると、トモと夜を過ごすのも少しだけ慣れてきて。
もちろん、変わらずドキドキしっぱなしで、コロコロ変わる表情なんかに可愛い~♪なんて思うし。
でも、こうして一緒にいるのが当たり前かのように錯覚する。
ずっと前から一緒に過ごしてきたような・・・
「...なんか、貴司といるとずっと前から知り合いだったような感じがする。
なんていうか、ずっと付き合ってきてたようっていうか...」
「え?マジ?!今俺も同じ事考えてたし!!」
ドンピシャな事をトモが言ったから、やっぱりトモは俺の運命の人なんだって思う。
考えが同じ、考えるタイミングが同じ・・・って大事だろうし。
「思考回路が同じなのかもね?」
「かもね。だったら、今トモが考えてる事当ててあげようか?」
「うん♪当ててみてよ。」
「...“キスしたい”じゃない?」
「...半分あたり」
照れた顔で俯くってホント反則・・・
「んじゃぁ...後の半分はトモが言ってよ。多分俺と同じ事考えてるから。」
「えぇ?!?!あたしが言うの?!」と一気にトモの顔が赤くなる。
たまにはトモの口から聞きたいじゃん?
そういうの俺的には好きだし・・・
「ほら、早く言ってよ~」
ちょっと意地悪にそう煽ると、
「...エッチしたい...」
可愛くトモは答えた。