貴女は僕の運命の人ではありませんでした
するとすぐに返信があった。
“うーーん。飲み会が何時に終わるかわからないんだけど...それでもいいなら”
“やったね!逢えるなら何時でもいいよ!!じゃぁ、飲み会終わるくらいにメールして!迎えに行くから!!”
“うん、わかったよ!!”
今のトモの中では、確実に彼氏より俺が優先になってきている・・・はず。
俺はカメラを取り出し、京都で撮った写真のデータを見た。
二人で初めて撮った写真。
俺がトモを抱き寄せ、トモも俺にギュッと抱きつく。
このトモの顔・・・
自惚れてる訳じゃないけど、俺の事が好き~って顔だし。
・・・ってか、俺の方がデレデレなんですけど・・・
またトモと旅行行きてぇなぁ・・・次は海外とか。
いやいや、まずは国内からだな。
北海道とかいいだろうし・・・九州とかもいいなぁ・・・
なんて妄想していると、ピロロロローン♪と洗濯の終わりを知らせる音楽が流れた。
そうだった。早く実家に戻らないとここに純がいつ来るかわかんねぇ・・・
俺は急いで洗濯物を干して、荷物を持ってこの部屋を後にした。
・・・急いでいたから・・・ちゃんと確認もせずにいた。
・・・急ぐ事しか頭になかった。
トモとの写真のデータが入ったカメラをリビングに置いたまま・・・