貴女は僕の運命の人ではありませんでした
運命の人
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23時を少しまわった頃。
実家の自分のベッドでくつろいでると、メールを知らせる着信が鳴った。
トモ?飲み会終了したんかな?
手を伸ばしてサイドテーブルの上の携帯を取ってメールを確認。
“たかちゃん、今ドコ?”
メールはトモからではなくて純。
いちいちうぜぇ・・・
すぐさまそのメールを消去して、またサイドテーブルに置こうとした瞬間にまたメールが届く。
“たかちゃん、ドコ?話がしたいから会えないかな・・・”
今朝の事があってから、純と関わる気にもなれない。
まぁ・・・トモの事しか頭にないからっていうのもあるんだけど。
でも。近いうちに純とは話をしなくてはいけない。
純とはもう付き合っていけないって伝えなくてはいけない。
すんなり別れてくれるか心配だけど・・・
“今日は無理。月曜日に少し時間作るからその時に話そう。”
俺は純にそう返信した。
珍しく、純からはその日何も連絡はなかった。