貴女は僕の運命の人ではありませんでした
「お先にお風呂いただきました...」
ベッドに腰掛けてテレビのリモコンを弄っていると、余所余所しくトモが部屋に入ってくる。
タオルを頭に巻いて、普段着てるんだろう可愛いパジャマ姿に思わず、「可愛い...」と声に出してしまった。
「な、何言ってんだか!!」
プイっと照れて顔を逸らすトモがまた可愛くて、「おいで」と傍に呼ぶ。
トモの手を掴んで引き寄せ、ギュっと抱きしめると俺が使ってるボディーソープの香りが鼻をかすめてドキっとした。
「...なんか、こういうのいい感じぃ」
「ん?なんで?」
「俺と同じボディーソープの香りすると、なんか、同棲してるみたいだし...」
「...貴司も可愛いこと言うじゃん♪」
「パジャマとか...めっちゃ色っぽいし。我慢できないかも...」
そう言いながら、パジャマの上からふんわりと胸に手をやると、「ちょっ...いきなり?!」とトモが軽く抵抗する。
「え...だって、可愛いから。」
「うわぁっ!ストップ!!あ、あたし、喉かわいたんだけど...コンビニ行かない?」
俺の手をギュっと握って、「っね?コンビニいこ?」なんて言われたら従うしかなくて。
「はぁ...仕方ないなぁ。行くか...んじゃぁとりあえず...」チュっとキスをする。
軽いキスから少し深いキスに変わりだした頃・・・・
また俺の携帯がバイブしだした。