貴女は僕の運命の人ではありませんでした




俺とトモはデパートのアクセサリー売り場に向かった。


ペアリングコーナーで二つずつ並ぶリングをじっくりみた。





「うわぁっ!コレめちゃくちゃ可愛い♪」





「どれ?...あ、ホントだ。このメンズのもゴテゴテしてなくて俺的に好きかも!
トモはシルバーって言うよりゴールドが似合うよね~♪あ、こっちは?」



俺は、細く波打ったようなピンクゴールドのリングを指差した。


メンズ用も少し細めだけど、いやらしくないホワイトゴールド。


二つとも、細かく柄が彫られている。





「あぁ!それいいね!!細くて綺麗だし♪」





「よし!コレにしようよ♪サイズ出してもらおう!」








店員さんにお互いのサイズを言うと、丁度そこに展示されてあったペアリングが二人ともピッタリで。


「女性のサイズはだいたい7号から9号の方が多いのでサイズがないって事はめったにないのですが、男性のサイズは本当に様々なんですよ。そのためにサイズ直しでお日にちいただくのですが...
でも、お客様はこのサイズでぴったりなのですぐにお渡しできますよ♪
このリング達はお客様の元に行く為にあったのかもしれませんね~♪」




・・・なんて言われて。


やっぱり、俺とトモは運命の相手なんだって思う。







俺の指輪には“LOVE FROM TOMOKA”と、


トモの指輪には“LOVE FROM TAKASHI”といれてもらった。







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