貴女は僕の運命の人ではありませんでした
「今度はあたしが...」
トモも俺の左手をとり・・・一瞬動きを止めてから、ゆっくりと左手の薬指に指輪を通した。
お互いの左の薬指に二人の証を確認すると、俺はもう止まらず・・・
トモの全てを愛した。
時々お互いの指を絡ませると、指輪同士が当たってカチっと音がする。
「あ...貴司...もう...っ」
「俺も...もう限界...トモっ...トモっ...」
「トモ...愛してる...」
勢いなんかじゃない。
俺は本当に愛してるんだ。
快楽を求めた訳じゃない。
本当に愛してるんだ。
本能で俺はトモを欲している。
本能でトモを選んだんだ。
生まれて初めて女の人の中で果てて、
この気持ちが本当の愛なんだと再認識した。