貴女は僕の運命の人ではありませんでした


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そして当日。



「んじゃぁ、行ってくるわ!あ、今日、俺会社の先輩と飯食ってくるから遅くなるかも」




「うん、わかったぁ!飲むの?」




「飲みはしないと思う...」




「りょ~かい!...あ...たかちゃん...」




「..あ?何?急ぐけど..?」




「う...浮気...しないでよっ?!?!」




「う、うわ?!浮気?!...はぁ?!?!」




「...ほらぁ、先輩って、風俗とか好きじゃん??だから...」




「風俗なんて行かねぇーよ...じゃぁ行ってきます」




「うん!いってらっしゃい!たかちゃん、大好きだからね!!」




玄関のドアを閉めて、思わず苦笑い。


女って、どうしてこうも勘がいいんだか。


俺、顔引きつってなかったかな・・・




っつうか、智香さんと逢うのは浮気になるのか??


ただ単に・・食事に行くだけ・・だし。


ちょっとだけ・・純に後ろめたい気もしないでもない。





まぁ・・・いっか。

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