貴女は僕の運命の人ではありませんでした



・・・一日全く仕事が手につかず。




俺、営業でよかった・・・とつくづく思う。




頭の中が智香さんでいっぱい過ぎて、仕事にならない。




営業車でただただドライブ。




隣に智香さんがいたら・・仕事も楽しいだろうなぁ。・・逆に仕事にならないか。






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「お疲れっす!」



「お、おぉぉ?伊東、今日早いな?!」



「はい!ちょっと、大事な用事があるんで♪」




18時に仕事が終わり、いつもなら風俗好きの先輩と「先輩、今日行っちゃいます??先輩の奢りなら俺お供しますよ?」「アホかっ!!そんな金ねぇよ!!」とかのやり取りするんだけど。




ごめん先輩、今日はとにかく早く帰らせて。




先輩がニヤニヤしてるのを尻目に会社を出る。




“お疲れさん!今会社出たよ!!”と帰るコールを智香さんにして、早歩きで歩く。



“了解!駅の横のコンビにの駐車場にいるよ”






智香さんが待ってる・・・



智香さんに逢える・・・






そう思った瞬間、俺は駅に向かってダッシュしていた。


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