貴女は僕の運命の人ではありませんでした



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「んじゃぁ、行ってくるわ」





「あ!あたしももう出るからちょっと待ってて!!」





「...あぁ、わりぃ。俺、今日営業会議の資料作んなきゃいけないから、先行くわ」





「...はぁい...あ、今日は実家だよね?」





「あぁ、実家。んじゃぁ。」







いってらしゃぁーーいと、純は俺を、まるで新婚夫婦のように笑顔で手を振って送り出す。



正直・・・朝から疲れる。






今日は金曜日。


土日、親父が代表を務める少年野球の監督をしているから、金曜の夜、土曜の夜は実家に泊まって、実家から直接グランドへ行く。




週末は、純と顔合わせることもないから・・・ゆっくり出来る。





・・・ってか、明日試合だしなぁ。



飲みに歩く事は出来ないか・・・。





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